後鼻漏の原因と対策 食養生と生活習慣

【季節で変わる後鼻漏の原因と対策まとめ】 ―季節ごとの体質ケア

「季節の変わり目になると後鼻漏が悪化する…」
「病院では異常なし。でも喉に痰が降りて気持ち悪い…」
そんなお悩み、ありませんか?

後鼻漏・慢性上咽頭炎専門の漢方相談
和ひのき薬局の神谷和憲です。

後鼻漏は一年中ある症状と思われがちですが、
実は季節によって悪化のパターンが変ります。

多くの相談を今までに受けてきて見えてきたポイントを
自分なりにではありますが
今回の記事でまとめてみたいと思います。

漢方(中医学)の考え方ですが
病気や不調が起こる理由として
大きく3つの「病因」があります。

内因・外因・不内外因です。

その中で「季節の変化」は「外因」として
具体的には風・寒・暑・湿・燥・火となって
身体に悪さをするとされています。

 

後鼻漏が季節で悪化する理由とは?

・春には花粉や寒暖差、
・梅雨には湿気とだるさ、
・夏には冷房や冷たい飲食による胃腸の弱り、
・秋は乾燥による粘膜トラブル、
・冬は冷えと免疫力の低下……

こうした「外からの刺激」と「内側の弱り」が重なると、
後鼻漏やのどの不快感が悪化しやすくなります。

このために漢方相談では
後鼻漏の背景にある「体のバランスの乱れ」や
「季節ごとの影響」をとても重視して対応します。
(これが症状や病名だけで必要な漢方薬を選べない理由です)

自然の変化に合わせたケア方法を知って
自分の身体の声を聞けるようになっていくことは
根本から身体を整えられるようになるため
とても意味があります。

なお非常に大切な視点となりますが
同じ気候でも身体に影響が出る・出ないの差が生じてしまう
この違いに大きなポイントはあります。

 

四季別「後鼻漏の原因と漢方・食養生」

春の後鼻漏が悪化する理由
花粉+寒暖差+肝のアンバランス

春は「花粉・黄砂・PM2.5」の刺激で鼻粘膜が敏感になりがちです。

さらに、寒暖差や強風の影響で自律神経が乱れ、
アレルギー体質の方にはつらい季節となります。

また、漢方では「肝」の気が高ぶる時期とされ、
イライラ・のぼせ・のどの不快感も出やすいです。

主な症状:
・水っぽい鼻水、くしゃみ、目のかゆみ
・のどにサラサラ鼻水が落ちる後鼻漏
・咳が出始めるケースも

体質別対策:
・「熱」がこもりやすい方 → 肝の熱を冷ます漢方+飲食の見直し
・「水が多い」タイプ → 余分な水分を抜く+胃腸を整える

養生のヒント:
・刺激の強い食事を避ける(辛いもの・揚げ物)
・朝晩の寒暖差に注意し、汗を冷やさないように

▶ [春の後鼻漏対策はこちら(作成中)]

 

梅雨の後鼻漏がひどくなる理由
湿気と胃腸(脾)の弱り

梅雨は空気中の湿気が多く体に「湿」が溜まりやすいです。
特に胃腸(脾)の弱い方は余分な水分が体に停滞し、
痰や後鼻漏として現れやすくなります。

湿は「だるさ」「めまい」「胃もたれ」「頭が重い」などの症状が
一緒に出やすいです。

主な症状:
・鼻づまり
・ドロッとした黄色い鼻汁
・のどの奥に絡む痰

体質別対策:
・「湿」が溜まりやすいタイプ → 脾(胃腸)を整えて余分な水を出す
・むくみ・だるさがある方は「痰湿タイプ」に注目

養生のヒント:
・お餅・パン・甘いものを控える
・湿気が多い日は早めの入浴・半身浴で巡りを改善

▶ [梅雨の後鼻漏対策はこちら(作成中)]

 

夏の後鼻漏がひどくなる理由
冷たい飲食と冷房が喉を弱らせる

暑い夏に冷たいものをたくさん摂ると、
胃腸(脾)と肺の働きが落ちやすくなります。

これが原因で「痰が多いのに、のどは乾く」
という水余りと水不足という
アンバランスな症状が起こります。

冷房による冷えや自律神経の乱れも
後鼻漏を長引かせる原因になります。

主な症状:
・透明の鼻水が続く
・後鼻漏がひどく、のどが痛い
・冷たいものを飲むと悪化

体質別対策:
・冷えに弱いタイプ → 内臓の冷えを防ぐ食事+温める漢方
・冷たい飲食を控える(白湯・温かい汁物が◎)

養生のヒント:
・冷たいものが欲しいならスイカなど果物にする
・水分は一口づつチビチビ飲む

▶ [夏の後鼻漏対策はこちら(作成中)]

 

秋の後鼻漏がひどくなる理由
免疫低下と粘膜の乾き

秋は空気が乾燥し始め粘膜の潤いが不足しやすいです。

特に「肺陰虚」では、
のどのイガイガ・乾いた痰・空咳が起こりやすくなります。

風邪をひきやすくなったり、
長引く炎症で後鼻漏が慢性化する前に、
しっかりと潤いを補っていきましょう。

主な症状:
・鼻水より乾燥・かゆみ・ヒリヒリ感
・鼻の奥やのどのイガイガ
・出しにくい痰、乾いた咳

体質別対策:
・「陰虚(うるおい不足)」タイプ → 潤いを補う漢方と食材(白きくらげ、梨など)
・呼吸器系が弱い方は肺を潤す対策を中心に

養生のヒント:
・夜更かしNG(肺が乾きやすくなる)
・エアコンの乾燥対策+加湿の意識を

▶ [秋の後鼻漏対策はこちら(作成中)]

 

冬の後鼻漏ひどくなる理由
冷えと乾燥で炎症が長引く体に

冬は空気の乾燥と「冷え」によって、
鼻や喉の血流が悪化し、
炎症が慢性化しやすくなります。

とくに「腎陽虚(体のエネルギー不足)」の方は、
免疫力も落ちて風邪の後遺症が長引くことも多いです。

主な症状:
・鼻づまり、黄色や緑の鼻汁
・のどに痰が絡む、咳が出る
・風邪と重なって副鼻腔炎が悪化しやすい

体質別対策:
・「陽虚(冷えやすい)」タイプ → 体を温める漢方で内側から守る
・抵抗力が落ちやすい方は腎・肺のケアを中心に

養生のヒント:
・生もの・冷たい飲み物を控えましょう
・就寝時の首・足元を冷やさないように

▶ [冬の後鼻漏対策はこちら(作成中)]

 

「毎年同じ季節に後鼻漏が悪化する」方へ
 季節ごとに体のサインを受け取れる自分作りを

後鼻漏は「鼻水が喉に垂れる」といった症状だけではなく、
体のバランスが乱れているサインでもあります。

・季節の変わり目になると不調が長引く
・天気や湿度、気温差に敏感になってきた
・毎年ある時期に同じような症状が出る

そんな方には、
その人の体質と季節の影響をふまえた
『漢方&養生』で根本的な体の整え方を
見直すことが大切となります。

 和ひのき薬局の漢方相談では
「季節×体質」でオーダーメイドの漢方を
ご提案しています。

「今年こそ、悪化させたくない」
「根本的に改善したい」
そう思われたら、ぜひ一度ご相談ください。

季節に合わせた体質ケアを
和ひのき薬局がサポートしていきます。

→→→漢方&養生を行いながら自分の体質を理解し
身体からのサインを先に先にキャッチしてケアすることで
季節の影響が出にくい、症状が出ても長引かせない
自分作りのお手伝いをします。

 

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この記事を書いた人
神谷 和憲(かみや かずのり)
和ひのき薬局 薬剤師/漢方相談担当

後鼻漏・上咽頭炎など、長引く不調にお悩みの方に寄り添いながら、
漢方と食養生での改善をサポートしています。

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