「季節の変わり目になると後鼻漏が悪化する…」
「病院では異常なし。でも喉に痰が降りて気持ち悪い…」
そんなお悩み、ありませんか?
後鼻漏・慢性上咽頭炎専門の漢方相談
和ひのき薬局の神谷和憲です。
後鼻漏は一年中ある症状と思われがちですが、
実は季節によって悪化のパターンが変ります。
多くの相談を今までに受けてきて見えてきたポイントを
自分なりにではありますが
今回の記事でまとめてみたいと思います。
漢方(中医学)の考え方ですが
病気や不調が起こる理由として
大きく3つの「病因」があります。
内因・外因・不内外因です。
その中で「季節の変化」は「外因」として
具体的には風・寒・暑・湿・燥・火となって
身体に悪さをするとされています。
★後鼻漏が季節で悪化する理由とは?
・春には花粉や寒暖差、
・梅雨には湿気とだるさ、
・夏には冷房や冷たい飲食による胃腸の弱り、
・秋は乾燥による粘膜トラブル、
・冬は冷えと免疫力の低下……
こうした「外からの刺激」と「内側の弱り」が重なると、
後鼻漏やのどの不快感が悪化しやすくなります。
このために漢方相談では
後鼻漏の背景にある「体のバランスの乱れ」や
「季節ごとの影響」をとても重視して対応します。
(これが症状や病名だけで必要な漢方薬を選べない理由です)
自然の変化に合わせたケア方法を知って
自分の身体の声を聞けるようになっていくことは
根本から身体を整えられるようになるため
とても意味があります。
なお非常に大切な視点となりますが
同じ気候でも身体に影響が出る・出ないの差が生じてしまう
この違いに大きなポイントはあります。
◎ 四季別「後鼻漏の原因と漢方・食養生」
★春の後鼻漏が悪化する理由
花粉+寒暖差+肝のアンバランス
春は「花粉・黄砂・PM2.5」の刺激で鼻粘膜が敏感になりがちです。
さらに、寒暖差や強風の影響で自律神経が乱れ、
アレルギー体質の方にはつらい季節となります。
また、漢方では「肝」の気が高ぶる時期とされ、
イライラ・のぼせ・のどの不快感も出やすいです。
主な症状:
・水っぽい鼻水、くしゃみ、目のかゆみ
・のどにサラサラ鼻水が落ちる後鼻漏
・咳が出始めるケースも
体質別対策:
・「熱」がこもりやすい方 → 肝の熱を冷ます漢方+飲食の見直し
・「水が多い」タイプ → 余分な水分を抜く+胃腸を整える
養生のヒント:
・刺激の強い食事を避ける(辛いもの・揚げ物)
・朝晩の寒暖差に注意し、汗を冷やさないように
▶ [春の後鼻漏対策はこちら(作成中)]
★梅雨の後鼻漏がひどくなる理由
湿気と胃腸(脾)の弱り
梅雨は空気中の湿気が多く体に「湿」が溜まりやすいです。
特に胃腸(脾)の弱い方は余分な水分が体に停滞し、
痰や後鼻漏として現れやすくなります。
湿は「だるさ」「めまい」「胃もたれ」「頭が重い」などの症状が
一緒に出やすいです。
主な症状:
・鼻づまり
・ドロッとした黄色い鼻汁
・のどの奥に絡む痰
体質別対策:
・「湿」が溜まりやすいタイプ → 脾(胃腸)を整えて余分な水を出す
・むくみ・だるさがある方は「痰湿タイプ」に注目
養生のヒント:
・お餅・パン・甘いものを控える
・湿気が多い日は早めの入浴・半身浴で巡りを改善
▶ [梅雨の後鼻漏対策はこちら(作成中)]
★夏の後鼻漏がひどくなる理由
冷たい飲食と冷房が喉を弱らせる
暑い夏に冷たいものをたくさん摂ると、
胃腸(脾)と肺の働きが落ちやすくなります。
これが原因で「痰が多いのに、のどは乾く」
という水余りと水不足という
アンバランスな症状が起こります。
冷房による冷えや自律神経の乱れも
後鼻漏を長引かせる原因になります。
主な症状:
・透明の鼻水が続く
・後鼻漏がひどく、のどが痛い
・冷たいものを飲むと悪化
体質別対策:
・冷えに弱いタイプ → 内臓の冷えを防ぐ食事+温める漢方
・冷たい飲食を控える(白湯・温かい汁物が◎)
養生のヒント:
・冷たいものが欲しいならスイカなど果物にする
・水分は一口づつチビチビ飲む
▶ [夏の後鼻漏対策はこちら(作成中)]
★秋の後鼻漏がひどくなる理由
免疫低下と粘膜の乾き
秋は空気が乾燥し始め粘膜の潤いが不足しやすいです。
特に「肺陰虚」では、
のどのイガイガ・乾いた痰・空咳が起こりやすくなります。
風邪をひきやすくなったり、
長引く炎症で後鼻漏が慢性化する前に、
しっかりと潤いを補っていきましょう。
主な症状:
・鼻水より乾燥・かゆみ・ヒリヒリ感
・鼻の奥やのどのイガイガ
・出しにくい痰、乾いた咳
体質別対策:
・「陰虚(うるおい不足)」タイプ → 潤いを補う漢方と食材(白きくらげ、梨など)
・呼吸器系が弱い方は肺を潤す対策を中心に
養生のヒント:
・夜更かしNG(肺が乾きやすくなる)
・エアコンの乾燥対策+加湿の意識を
▶ [秋の後鼻漏対策はこちら(作成中)]
★冬の後鼻漏ひどくなる理由
冷えと乾燥で炎症が長引く体に
冬は空気の乾燥と「冷え」によって、
鼻や喉の血流が悪化し、
炎症が慢性化しやすくなります。
とくに「腎陽虚(体のエネルギー不足)」の方は、
免疫力も落ちて風邪の後遺症が長引くことも多いです。
主な症状:
・鼻づまり、黄色や緑の鼻汁
・のどに痰が絡む、咳が出る
・風邪と重なって副鼻腔炎が悪化しやすい
体質別対策:
・「陽虚(冷えやすい)」タイプ → 体を温める漢方で内側から守る
・抵抗力が落ちやすい方は腎・肺のケアを中心に
養生のヒント:
・生もの・冷たい飲み物を控えましょう
・就寝時の首・足元を冷やさないように
▶ [冬の後鼻漏対策はこちら(作成中)]
◎「毎年同じ季節に後鼻漏が悪化する」方へ
季節ごとに体のサインを受け取れる自分作りを
後鼻漏は「鼻水が喉に垂れる」といった症状だけではなく、
体のバランスが乱れているサインでもあります。
・季節の変わり目になると不調が長引く
・天気や湿度、気温差に敏感になってきた
・毎年ある時期に同じような症状が出る
そんな方には、
その人の体質と季節の影響をふまえた
『漢方&養生』で根本的な体の整え方を
見直すことが大切となります。
和ひのき薬局の漢方相談では
「季節×体質」でオーダーメイドの漢方を
ご提案しています。
「今年こそ、悪化させたくない」
「根本的に改善したい」
そう思われたら、ぜひ一度ご相談ください。
季節に合わせた体質ケアを
和ひのき薬局がサポートしていきます。
→→→漢方&養生を行いながら自分の体質を理解し
身体からのサインを先に先にキャッチしてケアすることで
季節の影響が出にくい、症状が出ても長引かせない
自分作りのお手伝いをします。
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この記事を書いた人
神谷 和憲(かみや かずのり)
和ひのき薬局 薬剤師/漢方相談担当
後鼻漏・上咽頭炎など、長引く不調にお悩みの方に寄り添いながら、
漢方と食養生での改善をサポートしています。
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