「Bスポット治療を何度も受けたのに、まだ痰が絡む…」
「薬を飲むと一時的に楽になるけれど、またすぐにぶり返す」
「もう一生この症状と付き合うしかないのかも…」
そんな風に悩んで検索され、この記事にたどり着いた方もいるかもしれません。
和ひのき薬局には、後鼻漏や慢性上咽頭炎で長く苦しんでいる方のご相談が日々寄せられています。
実は、その症状が良くならない理由の一つに、“毎日の食生活”が関わっていることがあります。
それに気づいていない方が、意外と多いのです。
抑えるだけでなく、「整える」視点が必要です
病院の治療やBスポット療法、抗生物質などは、粘膜の炎症を一時的に抑える力はあります。
しかし、症状が何度も繰り返されるということは、体の内側に「炎症を起こしやすい状態」が残っているということです。
その体質を整えていく方法の一つが、「食養生（しょくようじょう）」です。
食養生とは、「体質に合わせた食べ方」
食養生とは、体の状態や季節に合わせて、体に負担をかけない・炎症を悪化させない食べ方をしていく漢方の基本的な考えです。
実際にご相談いただく方で多いのが、こうした食生活のパターン：
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アイスや冷たい飲み物を日常的に飲んでいる
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菓子パン・スイーツをよく食べる
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外食や揚げ物が多い
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香辛料の強い料理を好む
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ヨーグルトやチーズ、牛乳を毎日摂っている
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お酒を毎晩のように飲んでいる
これらの食べ物は、漢方では「湿」「熱」「痰」を生み出し、のどの粘膜に負担をかけるとされています。
特に胃腸が弱い方は、この影響を受けやすく、後鼻漏がなかなか治らない原因になっていることも。
粘膜を整える「やさしい食養生」
では、どんな食事が粘膜をいたわるのでしょうか？
ポイントは「温かく」「軽く」「水分を含む」こと。
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キャベツ、白菜、小松菜などの葉物野菜
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大根、にんじん、かぼちゃなどの根菜
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野菜たっぷりのスープや鍋料理
とくに「キャベツ」は、胃腸にもやさしく、粘膜の修復を助けてくれる食材です。
スープや煮込み料理にして、消化によい形で取り入れるのがおすすめです。
和ひのき薬局の漢方相談では「食養生」が基本です
私たちは、漢方薬を選ぶだけでなく、その方の体質に合わせた食養生の提案を必ず行います。
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清熱（体の中のこもった熱を冷ます）
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化痰（痰の原因となる湿を取り除く）
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補陰（乾燥した粘膜に潤いを補う）
といった体質別の処方と、日々の食事の見直しが組み合わさることで、
「症状が出にくい体」に変えていくことができます。
小さな変化が、改善の兆しです
「朝の痰が減ってきた」
「夜の咳で目が覚めなくなった」
そんな小さな変化を感じることができると、「自分の体は変えられる」という希望につながります。
最後に：あきらめる前に、“整える方法”を知ってください
症状を「我慢する」「付き合っていく」しかないと思っていた方が、
体の内側から整える視点を持ったことで、確実に変わっていく姿を、私たちはたくさん見てきました。
あきらめる前に、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの体は、まだ変われます。
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🖊この記事を書いた人
神谷 和憲（かみや かずのり）
和ひのき薬局 薬剤師／漢方相談担当
後鼻漏・上咽頭炎など、長引く不調にお悩みの方に寄り添いながら、
漢方と食養生での改善をサポートしています。
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