「後鼻漏って、一年中あるけど、時期によって悪化するのはなぜ?」
そんな疑問を持つ方は、とても多いです。
実際、和ひのき薬局へのご相談でも
「春だけ悪化する」「梅雨に咳が出る」「夏は痰が増える」「秋冬は喉が乾燥する」など、
季節ごとの影響で症状が強くなるケースがよく見られます。
漢方では「季節の変化」と「体質の乱れ」をセットで考える
漢方では、後鼻漏や上咽頭炎などの粘膜の不調を「体の内側のバランスの乱れ」としてとらえます。
そこに、春の風・梅雨の湿気・夏の熱・秋の乾燥・冬の寒さなど、季節ごとの自然の影響が加わることで、
症状が悪化するのです。
そのため、体質+季節に合わせたケアをすることで、後鼻漏の不快感を根本から和らげていくことができます。
季節別:後鼻漏が悪化する原因とその対策
春:「花粉+寒暖差+肝のアンバランス」
- 花粉、黄砂、PM2.5などの刺激で鼻が敏感に
- イライラ・頭痛・喉のつかえなど、肝の不調と関連
- 自律神経が乱れやすく、粘膜の回復力も低下
対策:
- 温かい食事と規則正しい生活で「肝」の負担を減らす
- 香りのよい野菜(セロリ・しそ・三つ葉)を活用
- ストレスを溜めない生活リズムを意識
梅雨:「湿気+脾胃の弱り=痰が増える」
- 湿度が高いと体に“余分な水”が溜まりやすい
- 胃腸が弱ると「痰湿(たんしつ)」が生じて喉に絡む
- 体が重だるく、咳や痰の多い後鼻漏になることも
対策:
- 甘い物・冷たい物を控える
- 大豆・ハトムギ・とうもろこしなど、水はけを良くする食材を取り入れる
- 胃腸を温めるスープや雑炊がおすすめ
夏:「冷飲食+発汗+水分代謝の乱れ」
- 冷たい飲食やクーラーで「脾」と「肺」が弱る
- 暑さで発汗→水分不足→粘膜が乾燥+痰が増える
- 脱水+冷え+疲労で、体力の回復が遅れる
対策:
- 冷たい飲み物は常温または温かくして摂取
- スイカ・きゅうりなども摂りすぎに注意
- 体を冷やしすぎないよう衣服や冷房に配慮を
秋〜冬:「乾燥+冷え=炎症と粘膜の乾燥」
- 秋は空気の乾燥で、喉の粘膜がカサつく
- 冬は寒さで血流が悪くなり、炎症が長引きやすい
- 粘膜のバリア機能が弱まり、風邪もひきやすくなる
対策:
- 白きくらげ・はちみつ・れんこんなど、潤す食材を取り入れる
- 首・喉を冷やさない服装に
- 加湿と温かい飲み物で粘膜の保湿を意識
ポイント:同じ「後鼻漏」でも原因は季節×体質で変わる
たとえば…
状態 |
季節 |
対策の方向性 |
朝に痰が絡む |
梅雨 |
胃腸を整えて痰湿を除く |
夜に咳と乾燥感 |
秋冬 |
潤いを補って炎症を抑える |
イライラ・喉の詰まり |
春 |
肝気を整えて自律神経を安定 |
「季節の変化に弱い体」こそ、漢方で根本ケアを
「春になると悪化する」
「梅雨は毎年つらい」
「冷房の中にいると症状が出る」──
それは、体の内側が「季節のストレス」に耐えきれない状態かもしれません。
和ひのき薬局では、季節に合わせた体質改善をベースに、
後鼻漏や上咽頭炎に対して漢方相談を行っています。
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この記事を書いた人
神谷 和憲(かみや かずのり)
和ひのき薬局 薬剤師/漢方相談担当
後鼻漏・上咽頭炎など、長引く不調にお悩みの方に寄り添いながら、
漢方と食養生での改善をサポートしています。
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